くるみ割る人形の独り言部屋

最近デザイン変えました

永遠の愛と、一生の幸せを__。【蘭拓】【微エロ】

あてんしょん
・腐向け
・ベタ
・所々文法がおかしいところがある
・gbgb
・同じような文章がある
それでもよければ下へスクロール↓↓











懐かしい夢を見た。

周りの色さえ認識できないような亜空間。
ぬるま湯にたゆたうような、中に浮いてるような、なんとも言えない不思議な感覚。
そこに、いつだったか、神童と出会って間だ間もない頃の俺たちが現れた。
神童は膝を擦りむいているようで、泣いていた。俺はポケットから絆創膏を取りだし、神童の膝に貼った。水で洗ったり、消毒したりをしていない、子供らしい手当てだった。
それでも神童は「ありがとう...」と言って、笑った。その笑顔に見惚れて、俺は神童の膝に軽く、キスをした。


なんだろう。とても懐かしい夢を見ていた気がする。
放課後、部活のない金曜日。机に突っ伏して、神童が日誌を書き終わるのを待っている。
「...よし。霧野、帰るか」
「あ、あぁ...」
鞄に荷物を詰め込んでいる背後に俺は立った。
「霧野?どうし..き...りの...?」
放課後の、誰もいない二人きりの教室で、俺は忠誠を誓うようにして神童の前で膝をついた。
そのまま、神童の手を取り、
「神童...」
と、神童の指先に軽くキスを落とした。
「き...りの...?どうしたんだ...いきなり...」
神童は耳まで真っ赤に染めて、微笑んだ。
その姿に、俺は抱きつきたくなったが、その衝動を押さえ、言葉を続けた。
「神童...俺は、一生神童を愛し、幸せにするって誓う」
自分でも顔を覆いたくなるほどに恥ずかしいセリフだが、神童の目を見て、ハッキリと言った。
「神童...神童は?」
その姿に急に恥ずかしさが増してきた神童は
「本当にいきなりだな...」
と言って、目をそらした。
「神童...俺の目を見て」
俺は神童の顔に近づいた。
「ちっ近っ…霧野っ」
神童は声を張って俺を呼ぶが、俺は構わず続けた。
「神童は?」
神童を追い詰める形で、もう一度質問をした。
「霧野…」
神童はそう呟きながら、ゆっくりと先程の俺のと同じ体勢になり、俺の左手の薬指に軽く、キスをした。
「霧野…俺…も…一生霧野を愛して…幸せにする…」
真っ赤な顔で呟くその姿は、とぎれとぎれの言葉でも嬉しくて、つい「誓う?」と言ってしまったが、神童は震えるような小さな声で「誓う…」と、照れながら言ってくれた。そんな神童が、愛しくて、可愛くて。


「神童…覚えてる?小さい頃__」
誰もいない商店街で二人は手を繋いで歩いていた。
「__ってことがあったんだけど、覚えてる?」
「あ、あぁ…さっき思い出したよ…」
神童がまた頬を赤に染めて俯いた。

そんなひとつひとつのしぐさが可愛くて、高鳴る下肢をおさえ、俺たちはキスをして眠りについた。



~終わり~