くるみ割る人形の独り言部屋

最近デザイン変えました

蘭マサ拓のつもり…拓蘭マサじゃないよ…じゃないよ…じゃ…ない…3 R15?R18?とにかく注意!!

*

 

「もうすぐ着きますので降りる準備を。」

「分かった」

当たり前のように神童は返事をする。その姿に狩屋は驚く。

 

*

 

神童の家に着いた。

狩屋はドアノブに手をかけるが、神童が手で止め、「座っていろ、」と笑いかけた。

すると、狩屋は座り、運転手がドアを開けた。

「今度はもうちょっと早くおろしてくれ。」

「大変申し訳ありません。かしこまりました。どうぞ。」

神童、狩屋、俺の順で車から降りる。

「すまないが、3人分の鞄を俺の部屋に持って行っててくれないか」

「客室ではなくてですか?」

「あぁ、この2人は今日泊まるんだ。シェフにも伝えておいてくれ。」

「かしこまりました。では、どうぞ」

神童と運転手の会話をボーっと見てた俺は大変なことに気がつかなかった

「「霧野(センパイ)!!」」

「え?…うわぁ!!」

バッシャーンッ

神童を眺めて歩いていたら目の前の噴水に気付かなかった。

「霧野っ!!大丈夫か!?」

「センパイ…ウケる(笑)」

「神童、ありがとう。……(キッ)狩屋ぁ…お前…他人の失敗(?)を…嘲笑うかのように…」

「いっ…センパイっ大丈夫ですか?(棒)」

「狩屋ぁ!!」

「うわぁっ」

「き、霧野っ、狩屋っ……その、喧嘩はいいが、いやダメだが…その…場をわきまえてくれっ…///」

「霧野様…」

神童家に使えているメイドがタオルを持って茫然と突っ立っていた。

俺は学ランは来ているものの、その、びしょ濡れで、そのまま狩屋を殴ろうこうとしたのか…

殴るという行為自体良い事ではないが、びしょ濡れで、しかも後輩に殴りかかろうとしたのだ。

後輩相手にムキになっているだなんて…と考えると、冷静になり、そして、何より恥ずかしくなっていた。

「あっ///………、ごめん、タオルと…その…、着替え、貸してくれないか、神童?」

「クスッ…あぁ、貸してやるよ」

神童は笑いながら、メイドからタオルを俺が拭くから、と貰い、申し訳程度に俺を拭いた。

「神童、自分で拭くからっ///」

「そんな照れなくてもいいんじゃないか?…あ///…すまない、メイド、もう行っていいぞ…」

「は、はいっ、失礼しましたっ///」

メイドさん、何か赤くなったですか?」

「そうか?熱でもあるのか?」

「いや、知りませんよっ」

「ハハッ、いいツッコミだな」

「し、神童先輩っ///」

神童が狩屋の頭をポフポフとなでていた。

イラッ

「おい、俺の前でイチャつくな!!特にお前等、2人共俺の大好きな人なんだからなっ!!2人して俺を裏切るのかっ」

2人とも俺のいきなりの告白に戸惑っている。特に神童。あいつとは2人だけで泊まるときは、必ずと言っていいほど体を重ねてきた。

「い、いや、そんなつもりじゃなくて、俺も、その・・・霧野はもちろん、狩屋も…大好きだから…なっ?///」

神童が狩屋を気にしているのは、何となくわかっていた。でも…

「えっ、センパイ?先輩?なにいきなり大胆告白してんすか///」

神童と狩屋は、俺だけに夢中になっていればいい、とずっと思っていた。

しかしそう簡単に行くものではなかった。

狩屋も、最初のうちは俺が気分がノった時は、家に連れ込んで無理にさせていたが、そのうち狩屋の方からせがんできて、狩屋も気持ちよさそうに鳴いていた。

狩屋は神童と違い、浅い所でイクから、最初はつらそうだったが、

俺がそれを学び始めたとき、狩屋はいつもより気持ちよさそうにシていた。

妙な独占欲で、2人の目を俺だけに向けさせる。

それじゃ、俺が2股みたいになってしまう。だから、

「狩屋は俺と神童、どっちが好きなんだ?」

「はっ!?」

ここできっちり、蹴りをつけることにした。

神童も俺と同じ事が言いたいのか、狩屋にマジな眼差しを向けている

「え、あ、いや、あの…う、うぅん……」

狩屋も戸惑っている。

そりゃそうだよな、いきなり先輩2人にどっちが好きかなんて答えさせられると、だれでも困る。

それよりこの重い空気がどうにかならないんだろうか。

「あの、先輩、まず、中入りませんか?寒くて、」

「あ、あぁ。そうだな///入ろうかっ」

そんな思考は狩屋の一言と、神童の答えで掻き消された。

「あ、折角のいいムードが大無しぃ」

と、さっき思ってた言葉は何だったのか、と言われそうな、心にもない事を言ってみる

「なにがだ、メチャクチャ気まずい雰囲気になってたじゃないか…」

なんか神童がいきなり落ち着いて来た。

「……むぅ。じゃ、続きは風呂の後ね。……ったく」

「まったく…」

神童が呆れた様に声を零す。神童の呆れたような受け入れたような顔は大好きで、褒められた後のような子供みたいになってしまう。

 

 

 

 

 

続く